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質問墓

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結婚を後悔することがあるか質問させていただいたものです。 少し属性を詳しく書きすぎたため、もし回答いただけるとしたら恐れ入りますが下記質問のほうに回答いただけますと幸いです。 ----- 新卒1年目で5歳上と結婚した25歳女です。 適度に遊び、仕事も趣味も確立した上で結婚した夫に対し、私は恋愛経験がほぼなく、結婚が人生最初の大切な軸となりました。 仕事も(できるかわかりませんでしたが)恋愛も一定諦めた上で結婚を選んだ私からすると、夫の中での私の優先度が低く感じ、物足りなさを感じています。 夫は人生のパートナーとしては最高ですが、結婚は早すぎたのではないかとたびたび後悔してしまいます。 中田さんは素敵な結婚生活を送られているようにお見受けしますが、結婚を後悔することはありますか?もし合った場合、その気持ちにどう折り合いをつけていますか?

オスカー・ワイルドの有名な言葉に「男は最初の男になりたがり、女は最後の女になりたがる」というものがありますが、質問者さんのご夫婦は見事にそれを体現されているのだなと思いました。ただこの言説、納得はするもののやっぱり男に都合が良いのは否めませんね。男は遊べるだけ遊んだ後に選んでいるのに対して女性の側は比較できていないのですから。 属性が詳述されていた前回のご質問の内容も踏まえて私見を申せば、「結婚が早すぎたことはないけれども旦那さんが質問者さんに甘えすぎている」です。社会の右も左もわからないような立場だった初々しい質問者さんを、社会人の豊富な経験を駆使しつつ速攻でゲットした上で奥さんから「人生のパートナーとして最高」と言ってもらえるなんて旦那さんがうらやm・・・いや大変幸運です。しかしながら、おそらくだからこそ旦那さんが甘えていて、「釣った大魚にエサはやらん」的な行動に出てしまっているようにお見受けします。結婚は恋愛の終わりであると同時に残り半世紀近くに及ぶ長い共同生活の始まりです。「ずっと一緒にいるんだから」と言って最初に気を抜いたらむしろ「ずっと一緒にいる」前提さえ崩れがちになってしまいます。就活が終わった後に「ずっとこの会社にいるんだから」と入社早々にサボる社員には終身雇用の道が閉ざされがちなのと似ているでしょう。むしろ若い時にこそ頑張れよと言いたくなります。結婚生活も同じで、むしろ結婚初期にしか楽しめないことはたくさんありますし、結婚初期にこそ信頼関係を強固にしておかないとその先半世紀の信頼関係も覚束ないというものです。故に、旦那さんの言い分に合理性は乏しいと言わざるを得ません。 というわけで、ここは思い切って旦那さんに「こんな生活を望んでいる」と伝えた方が良いと思います。相当アホな男でない限り、「最高のパートナー」と言ってくれる奥さんの希望を無視するなんて愚行には出ないでしょう。「私はこんなにいろんなものを犠牲にしてきたのに」を前面に出すと険悪な雰囲気になってしまうかもしれないので、あくまでポジティブな希望の前提として混ぜると良いのではないでしょうか。「私が遠距離結婚ではなくて仕事を辞めて一緒に住む道を選んだのは、毎週にでもあなたと一緒にデートしたいからなの」と言ってみるとか。書きながら旦那さんを殴りたくなってきました。 さて、なぜ「結婚が早すぎたわけではない」と思うのかというと、旦那さんが「釣った魚にエサはやらん」的な態度である限り、いかなるタイミングであっても似た不満が出てくることは確実だからです。仮に5年遅く結婚されていても「せっかく仕事に脂が乗ってきたタイミングだったのに」となったでしょう。もっと言えば、仮に質問者さんが仕事を継続できていても旦那さんへの不満はやはり発生していたのではないかと想像します。もちろん仕事を辞めたことは不満を増幅させる要素でしょうが、おそらく因果関係が逆なのです。結婚生活が理想的なものであれば「私は仕事を辞めたのに」「結婚は早すぎたのかも」という後悔はなかったのではないでしょうか。ですので、問いの立て方として、「結婚は早すぎたかどうか」ではなく「今の結婚生活をいかにもっと満足できるものにするか」という方法論に転換したが良いと思います。別の言い方をすれば、最初の質問に書かれていた「離婚する気がないなら受け入れた方がよいですか」というのはあまりに「0か100か」の極端な思考であり、その中間の「離婚する気はないけれども今の生活に満足というわけではないから受け入れずに何とかする」という思考の方が建設的だということです。(蛇足ながら少々下世話な話をすると、まだ25歳ということは、仮に離婚しても次のパートナーも仕事も容易に見つけられる年齢でもあるということでもあり、これは質問者さんの交渉力を高める強力な要素です。口に出す必要はありませんが、旦那さんが賢ければこの暗黙のカードが頭にチラつかないことはないでしょう。若さはそれだけで力です) ちなみに、(実はあまりご関心がないと思いますが)私自身は結婚自体を後悔することはありません。妻とは学生時代から付き合っていたということもあり、ぶっちゃけもっと"選択肢"はあり得たのではないかと思うことはありますが、今の生活が総じて満足なので、それはもう妄想の世界といいますか、贅沢を言いすぎだなと思っています。 立場が強すぎる旦那さんがうらやm・・・いやけしからんので、一刻も早くdonguri界に近づいてもらえるよう、質問者さんが対等に旦那さんと対話ができ、幸せな結婚生活を送れることを願っております。

Posted at 2021-05-05 15:43